イタリアでは、以前の記事「イタリアの環境ラベルの化粧品への適用」でも紹介した、いわゆる「環境ラベル」の導入が発表されました。このラベリングは、イタリア国内の化粧品を含むすべてのパッケージに義務づけられています。この目的は、包装材や包装材廃棄物が環境に与える影響を防止・軽減し、同時に高いレベルの環境保護を確保することです。
イタリアの「環境ラベル」の最新情報
このラベリングの適用は、2021年の前期にすでに部分的に停止されていましたが、新しい法律(2021年5月21日の法律n°69、いわゆる「Decreto Sostegni」への置換え)により、すべての環境ラベルの要求が2022年初めに延期されました。
つまり、廃棄に関する適切な表示だけでなく、EU決定 97/129/ECで規定されている英数字コードを使用した、包装材の性質表示も停止されています。
また、上記の法律では、「219条5項に規定された要件を満たさない製品でも、2022年1月1日時点で既に市販、もしくはラベリングされた製品は、在庫がある限り販売できる」としています。
これに加えて、環境移行省(Ministero della Transizione Ecologica – MITE)は、環境ラベルに関するいくつかの明確化を図った通達を発表しました。例えば、以下の項目についてです:
- 環境ラベルの義務に関する責任者
- 輸送用包装に関するパッケージ
- 小型、多言語、そして輸入用のパッケージ
- 輸出用パッケージ
- デジタルの活用
BIORIUSでは、イタリアの「環境ラベル」にだけでなく、EU全域のラベル規制・環境規制に関する最新情報を継続してウォッチしています。質問や不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
Davide Musardo
規制エキスパート