イタリアの環境ラベルの化粧品への適用について

2020年9月3日付イタリア立法令第116号(2020年9月26日より施行)により、化粧品を含むイタリア国内のすべてのパッケージに「環境ラベル」の貼付が義務付けられました。その目的は、包装や包装廃棄物が環境に与える影響を防止・軽減し、同時に高レベルの環境保護を確保することにあります。このラベリングの適用は、いわゆる「Decreto Milleproroghe 2021」の法改正により、いくつかの義務要件を部分的に停止することで最終的に決定されました。

環境ラベルの要求事項は何ですか?

2006年4月3日に発行された環境規制に関する政令No.152が、政令No.116によって更新されました。ラベル要件は、第219条5項に以下のように明記されています。

包装材の回収、再利用、回復、リサイクルを促進し、消費者に包装材の最終目的地に関する適切な情報を提供するために、すべての包装材は、適用されるUNI技術規格に定められた手順に従い、また欧州委員会の決定に準拠して、適切なラベルを付けなければならない。包装を識別・分類する目的で、生産者は欧州委員会決定97/129/ECに基づき、使用した包装材の性質を示すことも求められる。

環境ラベルには、主に2つの意味があります。

  1. 消費者に提供されるパッケージには、廃棄のための適切な表示を、明確な方法でラベル付けしなければならない
  2. 生産者は、決定97/129/ECで定められた英数字のコードを用いて、包装材の性質を示さなければならない

2021年3月2日から施行されている「Decreto milleproroghe」の法改正により、第219条(特にポイント1)の適用が2021年12月31日まで一部停止されました。

現時点での義務は何ですか?

廃棄物を正しく処理するための適切な情報を表示する義務が2021年いっぱい停止された場合、条文の第2文(ポイント2.)はすでに義務化されています。すなわち、生産者は、決定97/129/ECにある番号と略語のシステムに従って、材料を識別するための英数字コードをパッケージ上に明記する必要があります。以下では、プラスチックに関連するいくつかの例を紹介します。

プラスチック素材英数字コード
ポリエチレンテレフタレートPET 1
高密度ポリエチレンHDPE 2
ポリ塩化ビニルPVC 3
低密度ポリエチレンLDPE 4
ポリプロピレンPP 5
ポリスチレンPS 6
欧州委員会決定97/129/ECの付属書I

この決定では、金属、紙、ガラスなど、その他の素材のコードについても報告されています。

今後、義務化されるものは?

2021年12月31日以降は、パッケージの正しい廃棄方法に関する情報提供が義務化されます。この点については、第219条やその他の法令でも詳細は規定されていません。そのため、各企業はこの部分をどのように表示するかを決めることができます。

イタリアのパッケージング・コンソーシアムであるCONAIが作成した有用なガイドラインでは、いくつかの提案がなされていますので、こちら(リンク)をご覧ください。例えば、CONAIのアプローチでは、「(材料ファミリー)コレクション」という文言を明記し、消費者が各自治体のガイドラインを確認できるようにしています。

B2B向けとB2C向けパッケージの違い

第219条第1文の最終部分にある 「…そして、消費者に包装の最終目的地に関する適切な情報を提供すること」 は、CONAIのガイドラインで強調されているように、重要な検討事項となりました。

消費者またはユーザーは、イタリア消費者法第3条1項により「ビジネス、商業、職人、または専門家としての活動とは別の目的で行動する自然人」であると定義されています。また、立法令 152/2006 の第 218 条第 1 項 は、消費者を「職業的活動の遂行以外に、自分自身の使用のために包装、アイテム、包装された商品を購入または輸入する者」としています。

このため、正しい廃棄のための包装の最終目的地に関する情報は、消費者(B2C向け)に提供される包装にのみ表示されなければならず、一方、B2B向けの包装、すなわち専門的な活動のための包装は、この要件から除外され、材料を正しく識別するための英数字コードのみを表示しなければならないとされています。

B2B向けパッケージB2C向けパッケージ
消費者向けパッケージの正しい廃棄方法に関する情報義務なし義務
材料を識別するための英数字のコード義務義務

誰が環境ラベルの情報を表示すべきか?

第219条によれば、生産者はパッケージに英数字コードを表示しなければならなりません。生産者の定義は、同法令第 218 条に示されている「包装材の供給者、包装および包装材の製造者、加工業者および輸入者」です。

しかし、法令第152号の趣旨は、サプライチェーン全体を「共同責任」の観点で見ており、すべての関係者に責任があり、また処罰される可能性があります。

イタリアで販売されている化粧品に対するBIORIUSの推奨事項は以下の通り:

  • 材料を特定するための「決定97/129/ECの英数字コード」がすでにパッケージ上に報告されているかを確認すること。報告がない場合は、この情報を表示しなければなりません。この情報は、本政令の発効(2020年9月26日)以降必須となっています。これは、B2B向け・B2C向けのパッケージで必要です。
  • 包装の正しい廃棄に関する適切な情報を報告するために、ラベルや包装を適応させる方法を考え始める必要があります。この要求は、2021年12月31日以降に義務化され、B2C向けの包装に適用されます。

Biorius では、2020年9月3日に制定されたイタリアの政令や環境ラベルに関する最新情報を提供いたします。ご質問やご不明な点がございましたら、遠慮なく専任アカウントマネージャーにお問い合わせください。

Davide Musardo

規制エキスパート

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