Cosmetic Regulation UK

英国化粧品市場の重要性と、規制準拠の大切さ

英国市場の姿

イギリスは、西ヨーロッパにおいてドイツ、フランスに次ぐ化粧品市場であり、更にはイタリアに続き、世界第8位の化粧品生産地です(1位から順にアメリカ、中国、日本、インド、ブラジル、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス)。

グローバルでの化粧品の市場規模は、2027年までに25%の成長に達すると見られており、コロナ禍で厳しい環境となった2020年以降、イギリスが西ヨーロッパで最大の成長を遂げると予想されています。コロナ禍がヨーロッパとイギリスの市場に与えた影響については、こちらのブログ記事をご覧ください。

イギリス人はスキンケアが大好きです。2024年には英国のスキンケア市場は約220億ユーロに達すると予測されています。また、日焼け止め製品は依然として市場を支配しており、今後数年間はその支配を維持すると見られています。更にメンズ向けのコスメが活況を呈しており、今後主要なカテゴリーになる可能性があります。

ブレグジットとは

ブレグジットにより英国はEU加盟国ではなくなりました。英国の化粧品規則はEU化粧品規則1223/2009をベースにしているとはいえ、2021年1月1日から独自規制【製品安全性及び計量法等(改正等) (EU Exit) Regulations 2019, Schedule 34】に準拠しなければならなくなりました。  この「英国化粧品規制」は、イングランド、スコットランド、ウェールズを含むグレートブリテンで上市される化粧品に適用されます。ただし、北アイルランドで販売される化粧品には、引き続きEU化粧品規則(EC)1223/2009が適用されます。

ブレグジットによる主な変更点は以下の通りです:

  1. 英国内に拠点を持つ責任者が必要となる。また、責任者の連絡先を製品ラベルに記載しなければならない(一次および二次梱包)。
  2. 英国外で製造された製品は、製品ラベルに原産国を記載する必要がある。
  3. 各化粧品は、イギリス当局のポータルサイト(SCPN [Submit Cosmetic Product Notification] )への届出が必要。

さらに、もう一つの非常に重要な項目として、EUではCPNP届出後に責任者を別の責任者に移管することが可能ですが、英国SCPNでは、責任者が変更されると新しい届け出が必要になります。

ブレグジットによる化粧品の規制準拠への影響については、こちらもご覧ください。

英国の責任者

責任者の義務については、英国化粧品規制の第5条に記載されています。 

規制準拠と製品安全性の確保以外にも、責任者には以下の役割が課せられています:

  • Protect your brand against compliance is
  • コンプライアンス問題に対して化粧品ブランドを保護
  • 欧州化粧品規制に関する法的質問に対して、化粧品ブランドを支援
  • 各国の管轄当局からの質問に回答(EU27ヵ国+イギリス)
  • 監督官庁が決定した、化粧品製品ファイル監査を管理
  • 最新の規制動向を注視し、タイムリーな状況説明やインパクトアセスメントを化粧品ブランドに対して実施
  • 規制動向をフォローし、常に最新情報を化粧品ブランドに提供
  • すべてのコスメトビジランス(副作用など)に対処し、消費者のフォローアップや、最適な対応策を実行すること

化粧品ブランドは、製品の規制準拠を確保し、責任者として信頼できるパートナーを見つけるために十分な調査や投資をすべきでしょう。この点については、こちらの記事もご参照ください。

両地域(EU/UK)における信頼のパートナー

BIORIUSは、EUとイギリスの両市場において、さまざまなサポートを提供しています。製品情報ファイル(PIF)の作成から、当局への届け出、責任者業務まで、ワンストップでお客様をサポートしています。

私たちの使命は、お客様の規制上の負担を軽減し、製品の市場投入までの時間を短縮させる包括的なサービスを提供することです。

規制に関する詳細な情報やサポートについて、不明点や質問などがあればお気軽にお問い合わせください。

Emma Varnier

Business Development Representative

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