はじめに
2018年11月7日、欧州委員会は、内分泌かく乱作用(ED)を有する物質に関する化粧品に関する規則(EC)No 1223/2009(化粧品規則)の見直しを採択しました。
欧州委員会は、消費者安全科学委員会(SCCS)による安全性評価のために、28の潜在的なEDの優先リストを作成しました。
BHTに関するSCCSの見解
BHT (Butylated hydroxytoluene) (CAS No 128-37-0, EC No 204-881-4) は優先リストに含まれており、消費者安全科学委員会(SCCS)は2021年12月2日にBHTに関する意見を発表しています。
SCCSは、安全性評価に基づき、BHTの潜在的な内分泌かく乱作用に関する懸念を考慮し、BHTは「以下の最大濃度まで成分として安全である」との見解を示しています:
- 歯磨き粉:0.1%
- 洗口液:0.001%
- その他のリーブ・オン、リンス・オフの化粧品:0.8%
欧州委員会は現在、SCCSの見解で言及された「最大含有率」を欧州化粧品規則の付属書IIIに含めるための規則(EC) No 1223/2009の改正を起草中です。
この規制案の適用時期についてはまだ検討中ですが、以下のように短くなる可能性があります:
- 適合製品の上市:6ヶ月
- 非適合製品の市場回収:12ヶ月
詳しくは、弊社担当者(日本語可)にお問い合わせください。